神戸市東灘区の弓弦羽神社内の修理工事、「松尾社」の塀の延べ石の据え直しを行いました。

こんにちは。弊社のブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。神戸・兵庫一円で、お墓のお仕事をさせていただいていおります池尻石材工業の池尻です。

今回ご紹介させていただくのは、神戸市東灘区の弓弦羽(ゆずるは)神社境内の修理工事の様子です。
こちらの神社のシンボルは「八咫烏(やたがらす)」です。日本サッカー協会も同じ八咫烏をシンボルとしており、また御影という土地が日本サッカー発祥の地と言われていることから、サッカー選手やサッカーファンも必勝祈願お参りに来ます。境内には御影石で作られたサッカーボールのオブジェもあります。またフィギュアスケートの羽生結弦選手がお参りしたことから全国的に有名になり、ファンの聖地にもなっています。

今回携わらせていただいたのは、境内にある「松尾社(まつのおしゃ)」の塀の修理工事です。

境内の様子は、弓弦羽神社公式ホームページでご覧になれます。

瓦屋根の重みで長年のうちに門や塀に傾きが生じていたので、修理をすることになりました。

 

木製の塀の部分は宮大工の方が作られますが、弊社はその土台となる延べ石部分の修理を担当させていただきました。

 

足場の組まれた境内の様子でです。

 

古い塀を撤去して延べ石だけの状態です。瓦屋根の重みで延べ石にもズレが生じていましたので、いったん延べ石を外し水平になっているかを確認しながら、慎重に据え直していきます。

 

据え直した後にズレないように、内側部分をコンクリートで補強します。大きな木が延べ石の外側に植わっていますが、木の重みでズレないように調整しながら据え直します。

 

前面の門の基礎部分の石です。

 

門柱の柱石は新しい御影石を使用します。奥の石は扉を開いたときのストッパーの役目を果たします。

 

石の基礎部分の上に、宮大工さんが塀を作成しました。

 

門扉が開くと、このようになります。

 

支柱の木材が石と当たる面は、石のカーブに合わせて加工されています。石の基礎工事がきちんとできていないと、この後の宮大工さんの仕事がしづらくなりますので、石材店の誇りにかけてきっちりと仕上げております。

 

門柱の柱石の部分です。兵庫県産の最高級の本御影石を使用しています。

 

延べ石の角部分です。複雑な石面に合わせて門柱の底面が加工されています。職人技ですね。

 

新しい門と塀が完成しました。新しい屋根は重さの負担を軽減するために銅板製です。

 

境内の落ち葉や雑草を取り除いて、新しく砂利を敷いていきます。

 

境内一面に砂利が敷かれ、参拝の方をお迎えする準備ができました。

 

修復工事が完了しました。
神社の方からは「中の砂利も周囲に溶け込んで綺麗ですね」「完成のお披露目の際に、皆様に喜んでいただけました」等の嬉しいお言葉をいただきました。

歴史ある神社のお仕事に少しでも関わらせていただく機会を得られて、たいへん光栄でした。この度はどうもありがとうございました。

 

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