神戸市の石屋墓園に和型墓石が完成し、開眼供養の法要が行われました。

こんにちは。弊社のブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。神戸・兵庫一円で、お墓のお仕事をさせていただいていおります池尻石材工業の池尻です。

今回ご紹介いたしますのは、神戸市東灘区の石屋墓園に建てさせていただいた和型墓石の建立事例です。

ご依頼くださったのは年配のご夫婦で、ご主人様の具合がよくない状況でした。今のうちにお墓を建てておきたいということで、ご相談にお越しくださいました。お墓のデザインについては特に強いご要望は無く、予算内に収まるようにお任せでお願いしたいとご依頼をいただきました。

 

こちらが完成した8寸の和型墓石です。石は中国産の青御影石AG98を使用しています。(霊標設置前)
ご相談の段階では、まだ奥様とご夫婦お揃いでお会いできたのですが、お墓が完成する前にご主人様は逝去されました。

 

土間はコンクリートを打った上に、天然の淡路砂利を敷いています。

 

神戸型をベースにしていますが、あえて水鉢は彫らず、お水はお好みの器でお供えしていただきます。手前にお揃いの石でお作りした香炉を設置しています。家紋は模様が浮き出るように額縁彫りで彫刻いたしました。

 

暑い中、日よけのテントを張って、開眼供養とご主人様の納骨の法要が執り行われました。

 

法要の最中に、どこからともなくセミが飛んできて、竿石に巻いたサラシの上にとまりました。生前、ご主人様に最後にお会いしたのがこの場所でしたので、「もしかしたらセミの姿を借りて、亡くなられたご主人がやって来たのかもしれない・・・」と思いました。奥様にそう伝えると「私もそう思いました」とおっしゃっていました。お墓の完成をご覧になりたかったのかもしれませんね。
お坊様はまた別の見方をされていて、「少し前に雨が降ったので、羽根を乾かすためにとまったんじゃないでしょうか」という、科学的なご意見でした。

 

奥様は「主人は生前に自分が入るこの場所を気に入って選んでいたので、良かったです。主人も喜んでいると思います」とおっしゃっていました。ご自宅からお参りに行きやすい墓地ですので、末永く大切にお守りいただければと思います。
この度はご用命くださいまして、まことにありがとうございました。今後共どうぞよろしくお願いいたします。

 

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